2020-01-28
りんごといえば、はじめに真っ赤なりんごを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。 そんな真っ赤なりんごを作るためには、色づき始める秋頃から「葉摘み」と呼ばれる作業が必要だ。これは果実の周囲に生える葉を摘み取り、果実全体にまんべんなく陽の光が当たるようにするものだ。品種によるが、そうすることでりんごは赤く艶やかに色づく。 しかし葉を摘んでしまうことで、本来葉で光合成により生成される養分や甘味成分が十分に果実へ行き渡らないため、熟れているように見えて甘味に欠けたりんごも少なくない。

葉のシルエットが「葉とらずりんご」の印

「葉とらずりんご」は、名前の通り前述の「葉摘み」は行なわない。 その結果、葉から栄養がたっぷり果実に送られるため、甘味が増していくそうだ。また、葉が日よけとなり果実の乾燥を防いでくれるため、より瑞々しいりんごに仕上がっていく。 とはいうものの、果実が葉に覆われることで十分な太陽光が当たらないため、どうしても赤みが薄く色ムラがあるなど、色付きは悪くなってしまう。 そこで鎌田林檎園では、少しでも果実を赤く色づかせるため、葉摘みの代わりに選定や枝の高さを変えるといった工夫と手間をかけることで、味も色も良いりんごに育て上げるのだ。

今回出品されるりんご

今回出品される「葉とらずりんご」は、色ムラのあるものに加え、キズ・かさぶた・つる割れ・ビターピットのあるりんごが中心だ。 キズは主に強い風で果実が揺れた際に、周辺の枝にぶつかったり擦れたりすることで付いてしまうことが多い。ある程度のキズであればかさぶた状に修復されるが、どうしても見た目が悪くなってしまう。つる割れは、果実が急激に成長したことでりんごのつるの付け根に亀裂が生じたものだ。ビターピット(コルクスポット)は、あまり聞き馴染みがないだろうが、表面に出ている茶色い斑点を指す。 いずれも皮を厚めにむくなどで取り除けば、正規品と味も変わらず生でも美味しく食べられるため、「葉とらずりんご」を存分に味わってほしい。

農家さん直伝!美味しい食べ方

今回「葉とらずりんご」を出品された鎌田林檎園オーナーの鎌田さんより、美味しい食べ方を教えていただいた。 甘味が強くジューシーな「葉とらずりんご」はもちろん生でも美味しいが、オススメするその食べ方はジュースやスムージーにすること。絞ったりんご果汁をそのまま飲むのはもちろんだが、一緒にグレープフルーツも加えるとまた相性が良いそうだ。 絞ったりんごジュースのみを鍋で煮詰めて糖度を上げた100%りんごシロップもまた良い。生姜とお湯でホットドリンクにすれば、りんごの甘さにピリッと生姜のアクセントが効いた、寒い季節に重宝したい一杯となる。 最後にアレンジをするなら、絞ったりんごジュースに抹茶を入れたアップルグリーンティだ。飲み口はりんごジュースであるが、後味に抹茶のほろ苦さが来る絶妙な味わいがクセになるそう。 出品されるサンフジりんごは冷蔵庫で保存すれば2ヶ月程度は美味しく食べられるので、生でそのままや絞ってジュースやスムージーにするなど、「葉とらずりんご」の甘さと味の濃さを是非とも楽しんでもらいたい。
葉とらずりんごをチェック!